セルフコントロール
「そわそわ落ち着かない」というニーズがある人には実に様々な方がいます。
ADHDやASD(自閉スペクトラム症)など発達障がい、双極性障がい(躁うつ)、統合失調症、認知症などチェーンブランケットにもかなり幅広いユーザーさんがいらっしゃいます。
「自分としても落ち着いて過ごしたいけれども、その方法がわからない」というのは極めて切実なニーズです。
そんな時に、チェーンブランケットをはじめとする関連製品が、日常の様々な場面で役立っています。
歯科診療でチェーンブランケット
落ち着けない患者さんをサポート
不眠・多動(衝動性)の対策として北欧スウェーデンで開発されたチェーンブランケット。
当社が日本で普及に向けて活動する中で、保護者さんたちの小さな集まりにも呼んで頂けるようになりました。
その集まりに参加された歯科医師の先生の発案で始まった取り組みです。
それから、徐々に各自治体や歯科医師会の口腔保健センター、一般の歯科クリニックなどでも導入されるようになりました。
日本障害者歯科学会でのポスター発表やランチョンセミナーをきっかけとして更なる広がりをみせています。
緊張していたり気持ちが落ち着かないことで歯科治療を苦痛に感じてしまう患者さんでも、ブランケットをかけて、楽に歯科治療を受けられる方がいらっしゃるようです。チェーンブランケットは、安心して歯科治療を受けるための手段のひとつになる可能性があると思います。
歯科医師 村上 旬平 先生
大阪大学歯学部附属病院 障害者歯科治療部
歯科で導入実績のある製品タイプ
価格は税込表示です。使用イメージ写真:モデル身長174cm
デイ7kg
サイズ 70×200cm
本体価格:93,500円
チェアの幅に収まりの良い70cmの幅です。成人でも体幹から足まですっぽりと覆うことができ、写真のように手元でブランケットを折り返すことで手をくるむことができます。大阪大学でも採用されているのは7kgで最も実績のあるモデルです。
キッズ5kg
サイズ 100×140cm
本体価格:95,480円
オプション防水カバー(白) 23,200円
お子さんだけではなく、成人でも体幹部分はすっぽり覆うことができるサイズです。重さも5キロで掛けたり、外したりが扱いやすいのが利点です。チェア幅よりも少し大きい100cmの幅で体を包みやすいのが特徴。開業歯科でも実績があります。
シングル10kg・12kg・14kg
サイズ 150×200cm(75×200cmにファスナーで2分割できます。)
価格:10kg 120,780円 12kg 133,980円 14kg 163,680円
オプション:防水カバー(白) 26,180円
患者さんの全身をすっぽりと覆って包みたい場合に便利です。歯科口腔センターなどで採用実績があります。
デイ4kg
サイズ 70×125cm
価格:82,500円
オプション:防水カバー(白) 15,950円
チェアの幅に収まりの良い70cmの幅です。体幹部分を覆うには、成人でも十分ですが、足の方までとなると少し短い印象です。4キロと比較的に軽量でサイズも小さいため、取り扱いがしやすいです。開業歯科でも実績があります。
学校での合理的配慮
落ち着かない生徒にとって「自分のクールダウンするための時間」というのは必須だと思うんですよね。そのための一つの手段。「自分で落ち着きたい」とか「自分の世界に入っていきたい」時には、チェーンブランケットを胸までじゃなくて頭まですっぽり被っていたり、自分で納得してくるとゴソゴソと出てくる。もっと早く知り合っていれば良かったなと。もっとこれが必要な子がいたから。
特別支援学校の先生へのインタビュー動画より抜粋
クールダウン
通級指導教室や特別支援学級、特別支援学校などをはじめ、合理的配慮のツールとしてチェーンブランケットとその関連製品の活用が広がっています。
導入された製品:チェーンブランケット・シングル8kg、10kg、チェーンベスト、ハグパッド
学校での事例紹介
集中が出来ずに生活に困り感がある方に、重い布団で寝て圧刺激を加えるたり、早期療育のケースで抱きしめるような活動をしたりしたときに落ち着いたと聞いたことがありました。
三重県立くわな特別支援学校 近藤 宏紀 先生
チェーンベストはそれらの要素が考えられており、集中が出来ずに生活に困り感がある方にも効果があるのではないかと思いました。
導入のポイント
- 着用して外出した時に、見た目が自然であり身に着けていても違和感がないこと
- 薬で試すより副作用などの安全性が分かりやすいので安心して使えること
- 故障したときや使い方で困ったときの相談などのアフターサポートも充実していることも魅力的でした。
導入前の状況
試した生徒は、落ち着きがなかったり気が散りやすかったりして作業学習などでなかなか集中して取り組むことが難しい生徒です。
教室をパーテーションで区切るなどして視覚的な刺激が入りにくいように試みましたが、なかなか効果が見られませんでした。そんな時にチェーンベストを一度試してみたいと考えました。
導入の方法
チェーンブランケットをまず使用してみて、自立活動の授業でリラクゼーションの取り組みを行い、そこで利用すると非常にリラックスして、会話などのやり取りがこれまでよりもスムーズに行うことが出来ました。
そうした時にチェーンベストも届き、作業学習の時間を中心に利用しました。
結果
利用し始めると学習中に立ちあがることや声が出てしまうことが減り、集中して取り組める時間が増えて効果が見られました。
導入の際には、着るかどうかは本人自身が必要と感じるかどうかを知りたかったので、自分が決めるように自主性を重んじることにしました。
すると毎日ある作業学習に、ベストだけは欠かさず身に着けてきて驚きました。
作業学習時の発言や集中力については、作業内容に慣れてきたというのもあると考えられますが、こうして環境を整えることで生徒が集中して取り組める時間が増えてきたことは教員としてとても嬉しいことでした。
今後も生徒たちにこうした合理的配慮を行うことで、学習・生活環境を整えてよりよい生活に繋げて行きたいです。
チェーンベスト
チェーンベスト
胴体部分の3本のベルトがあり、それぞれをバックルで固定するタイプです。バックルを差し込んで、ベルトを体にぴったり合うように引っ張って締めるだけなので、着脱が容易なのが利点です。自分で着脱が困難な方に介助者が着せるのにも向いています。ただし、バックルに存在感があるため、お洋服の下に着ると、凸凹が気になる可能性があります。
付属のおもりは肩にあるスナップボタンで固定します。
子ども用のサイズ
製品名 | 対象 | 重量 |
キッズS | 身長100~112cm | 本体 1kg おもり1.35kg |
キッズM | 身長118~130cm | 本体 1.5kg おもり1.35kg |
キッズL | 身長138~146cm | 本体 2kg おもり1.35kg |
大人用のサイズ
製品名 | 対応サイズ | 重量 |
S | Sとその前後 | 本体 2.5kg おもり2.3kg |
M | Mとその前後 | 本体 3kg おもり2.3kg |
L | Lとその前後 | 本体 3.5kg おもり2.3kg |
XL | XLとその前後 | 本体 4kg おもり2.3kg |
ハグパッド
より手軽に安心を
肩から掛けるだけのハグパッド。ベストよりもさらに活動的に使いたい方に人気があります。
ハグパッド 2kg
学校でも
ハグパッドも学校現場で導入されたり、学齢期のお子さんも使われたりしています。
ハグパッド・キッズ(4~8才):1kg