これがホントの孫の手!?

ことの始まり

上の写真の人物、筆者の祖母である。話は祖母が遊びに来たことから始まる。

私の祖母は91歳。
元気であるが、昨年に人工ひざ関節の手術をしてから足が上がりにくいそうだ。
そして腰痛があるとな。
我が家では、父がぎっくり腰をやってから、毎日熱心にマスターケアでストレッチをしている。
それを見た祖母が、私に自分もやってみたいと言い出した。

そんなわけで、私は祖母の願いを叶えるべく介助者としてマスターケアに乗せてストレッチを補助することになった。

ミニに乗せた

ちょこんとな。

一見ただ座っているだけだが、背中がかなり曲がってしまっているのがわかる。
当然、マスターケア・ミニミニに乗せるのにも少し工夫がいる。
背もたれを起こした状態にしてまず、足をはさむフットホルダーを祖母にまたいでもらう。
それから背もたれを水平にして、できるだけ背もたれの手前に腰かけてもらった。

ふ〜。

足をはさむ

そんで。

私が手でサポートしながら、足首をフットホルダーにはさんでもらった。
ここで体を支える(とは言っても、マスターケアでは体重の約1/4しか負荷はかからないのだが)ため、介助者にとっては心配なところ。

でも、実際には祖母の足首はガチガチに硬かったので、足首がフットホルダーから抜けてしまう心配は感じなかった。
ご本人は両手でフレームをしっかりつかんで体を支えていらっしゃる。

背もたれに背をつける。。

後は、背もたれに寝かせるだけなのだが、これがひと騒動。。
支えながら、寝かせても背もたれまで届かない。。体が曲がってしまっているからだ。
それでも体を支えながら、ゆっくり息を吐いてもらうと徐々に寝ていくことができた。
首をサポートするためにバスタオルを丸めた「まくら」をすかさず入れた。
この水平の状態でも、体が曲がってしまった祖母にとってはかなり体が伸びている状態。
そのため、寝てからも、しっかり深呼吸をしてもらい、1分ほど休んでもらった。

そして−15度の世界へ

さあ、重力から祖母を救いに行くぞ。

そして、いよいよ15度傾けていく。
祖母に声をかけて最初はフレームを両手でつかんでもらいながら、ゆっくりと背もたれを倒していった。
15度傾いてから、バンザイをしてもらおうとしたのだが、これが失敗。。
手がきちんと上がらず、祖母も痛がってしまった。

そこで、まずは息を吐いてリラックスしてもらいながら後頭部を両手でお椀を持つように優しくサポートして首をストレッチした。

それから、肩に手を置いてもらい、ひじを持ってサポートしながら、ひじが円を描くように時計回り、反時計回りにそれぞれ10回ずつ回してもらった。

それから再チャレンジ。「バンザ〜イ!」と両手を頭の方にまっすぐ伸ばすことができた。
これは以前に腱鞘炎の方も、手が上がったと喜んでくれた。

予期せぬ副産物、小用が。。

それで最初の使用前後の写真のように姿勢が美しくなったのは言うまでもない。
そして腰痛がよくなったと祖母は、しきりに感心した様子で私に話してくれたが、正直そこまでは当然のように思っていた。

しかし、さらに祖母が「小用がスムーズになった」と訴えたのは予想外だった。。
ここのところ、祖母は小用がうまく出ずに人知れず困っていたらしい。
それがスムーズになったと喜んでくれたら、こちらもやはりニンマリとしてしまった。

祖母には、私からマスターケア・ミニミニをプレゼントした。
祖母の近くに住む優しい叔母が、ストレッチをするときの介助役を買って出てくれたのだ。
ありがたい。

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